ブッダ物語 第1部 おさらい
今から2500年前、北インドの辺境にある小国シャカ族に、ひとりの王子が生まれました。名をシッダールタ。
彼はただの子どもではなく、仏であり、自らの力で起こしたこの世界に“宇宙誕生の方法(仏法)”を説き明かすために生まれてきていたのでした。
生まれてまもなく、高名なアシタ仙人によってその事実を知らされた王スットダナーは、我が子の成長に一抹の不安と期待の両方をもつことになります。
シッダールタはアシタ仙人の予言の通り、成長するにつれ瞑想を始め、聖典を学び、深くこの宇宙のしくみについてを考え始め、やがて出家し、自らの本質である仏と一体となり、地上に生まれてきた自分の使命を自覚します。
仏とはあらゆる生命の進化しきった最後の姿“空”であり、この世に生きるすべての人々は皆、仏の過去世の姿であると悟りを開きます。
そして自らビッグバンを起こし、仏の中にあるすべての世界へと教えを広め、生きとし生けるすべての生命を仏へと成長させるため、人間の世界へと降り立っていたのでした。
悟りを開いたシッダールタは、人間界で呼ばれている“ブッダ”となり、いよいよこの“宇宙創造の秘密・神の御業であるビッグバンの起こし方”を人間達に教え、すべての人々に自分と同じ仏の悟りを得させようと立ち上がります。
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